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ESCON受圧板の特長

ESCON受圧板は、超高強度合成繊維補強コンクリートであるESCONを使用することで以下の特長を有しています。

軽 い

従来のPC製受圧板と比較して約30~40%の軽量化が可能なため、施工の省力化が実現できます。

薄 い

従来のPC製受圧板と比較し、約半分の厚さ(板厚:150~260mm)なので、開放的な緑化が可能です。 また、コンクリート製品であるため、擁壁などコンクリート構造物の補強に際しても景観を損ないません。

高耐久

水、酸素、塩化物イオン等の劣化因子の侵入がほとんどなく耐久性に優れているため、斜面・法面の長寿命化に 貢献できます。

角度調整が最大20°まで可能

角度調整台座と組み合わせることで、※最大20°まで角度調整が可能です。

  • ※SEEEグラウンドアンカー工法(タイブルアンカーU型)使用時の角度。 ただし、800kNタイプのF170UA使用時は、最大18°となる。
  • ※長尺マンション使用時は別途検討が必要。

グラウンドアンカーの制約がない

ESCON受圧板と組み合わせるグラウンドアンカー工法に制約はなく、全工法を自由に選択できます。

施工事例

ESCON受圧板の規格

クロスタイプ

タイプ 許容荷重 受圧面積 A B C H φ1 φ2 重量
呼   名 (kN) (m2) (mm) (kg)
ESCON19C-230 230 1.74 1900 466 1026 150 150 214 641
ESCON24C-230 230 2.16 2350 452 1026 160 150 220 808
ESCON29C-230 230 2.61 2850 436 1026 170 150 225 989
ESCON19C-340 340 1.75 1900 468 1026 160 150 220 696
ESCON24C-340 340 2.17 2350 454 1026 170 150 225 894
ESCON29C-340 340 2.62 2850 438 1026 180 150 230 1076
ESCON19C-450 450 1.75 1900 470 1026 170 150 225 758
ESCON24C-450 450 2.17 2350 456 1026 180 150 230 963
ESCON29C-450 450 2.63 2850 440 1026 190 150 236 1168
ESCON19C-600 600 1.75 1900 466 1026 220 195 276 979
ESCON24C-600 600 2.17 2350 452 1026 230 195 280 1211
ESCON29C-600 600 2.62 2850 437 1026 240 195 284 1469
ESCON19C-800 800 1.76 1900 471 1026 250 195 289 1120
ESCON24C-800 800 2.18 2350 457 1026 255 195 291 1362
ESCON29C-800 800 2.63 2850 440 1026 260 195 293 1643

セミスクエアタイプ

タイプ 許容荷重 受圧面積 A B C D H φ1 φ2 重量
呼   名 (kN) (m2) (mm) (kg)
ESCON19SS-230 230 2.57 1900 473 1026 1678 150 150 214 850
ESCON24SS-230 230 3.70 2350 457 1026 1985 160 150 220 1194
ESCON29SS-230 230 5.18 2850 440 1026 2326 170 150 225 1627
ESCON19SS-340 340 2.57 1900 473 1026 1678 160 150 220 936
ESCON24SS-340 340 3.70 2350 457 1026 1985 170 150 225 1312
ESCON29SS-340 340 5.18 2850 440 1026 2326 180 150 230 1796
ESCON19SS-450 450 2.57 1900 473 1026 1678 170 150 225 1040
ESCON24SS-450 450 3.70 2350 457 1026 1985 180 150 230 1459
ESCON29SS-450 450 5.18 2850 440 1026 2326 190 150 236 1975
ESCON19SS-600 600 2.57 1900 473 1026 1678 220 195 276 1259
ESCON24SS-600 600 3.70 2350 457 1026 1985 230 195 280 1733
ESCON29SS-600 600 5.18 2850 440 1026 2326 240 195 284 2295
ESCON19SS-800 800 2.57 1900 473 1026 1678 250 195 289 1420
ESCON24SS-800 800 3.70 2350 457 1026 1985 255 195 291 1983
ESCON29SS-800 800 5.18 2850 440 1026 2326 260 195 293 2620

ESCON受圧板の載荷試験

一般財団法人土木研究センターの「グラウンドアンカー受圧板/設計・試験マニュアル」に規定されている性能試験に準拠し た試験を実施しています。

従来工法との比較 (2.5mピッチセミスクエアタイプ)

工 法 ESCON 受圧板
(450kN タイプ)
従来工法
(PC製 450kN タイプ)
現場打ち受圧板
概 略 図      
構 造 RC製
(鉄筋コンクリート)
PC製
(プレストレストコンクリート)
RC製
(鉄筋コンクリート)
重 量 約1.46t 約2.4t 約5.4t
コンクリートの耐久性 設計耐用年数100年とすることが可能 一般的なコンクリート相当 一般的なコンクリート相当
補正角度 ※最大20度
(別途角度調整台座を使用)
約10度
(別途角度調整台座を使用)
約10度
(別途角度調整台座を使用)

ざぶとん裏込め工法

ざぶとん材とは、受圧板と不陸のある地山を密着させるために開発された資材で、受圧板と不陸の間にざぶとん材を 敷き、セメントミルクを注入・充填することで受圧板と不陸が密着します。

容易に不陸調整が可能で、地盤圧力が受圧板に等分布に作用するため、受圧板のひび割れを防止することができます。

名 称 特 長
袋体材 不織布
(ポリプロビレン)
不織布は、セメント粒子は通さないが、空気・水分を通すため、脱水され、セメントミルクの養生を短縮
保持材 パーム
(椰子の実繊維)
セメントミルクは、袋体の中のパームに含侵・保持されるため、袋体
の中に均等に充填され、施工精度が向上
中詰材 セメントミルク 中詰材は、アンカー工で使用するセメントミルクを充填するため、
特別な資機材は不要
  • ざぶとん材敷設状況
  • セメントミルク充填後
  • ざぶとん材の構造(全体)
  • ざぶとん材の構造(保持材)

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